《The Eastern Cottage(東屋)》 "And here I am. All these years I have been coming over the roads that frighten them so. Why should it be? What have we inherited from other lives to account for it?" As was so often the case, there were tears in his voice. "Send off a message, if you will, to wherever it is that she seems to think so safe. Or might I ask you to go yourself?" "It would be very easy to pass on a message, but I am afraid I am no longer up to going into the city. I do not even think of visiting my lady." "You must be bolder. If we see that no one knows, then no one will talk. After all, even the hermits on Atago went to the city occasionally. And you know it is a good thing to break the most solemn vow if it means making someone else happy."
英語訳文(英文)の出典:『The Tale of Genji』 Edward George Seidensticker(エドワード・ジョージ・サイデンステッカー)コロンビア大学教授(2007年没)
自筆「源氏物語」の「東屋(あづまや)」の巻は、禁裏(京都御所)において書かれたものです。若山八十氏編輯『孔版』(2冊セット=第5号+13号)昭和18年 日本孔版研究所刊 孔版画多数入「若山八十氏作 日本戦争版画集」他。
「東屋の巻」の主人公は、源氏の君と女三の宮の皇子・薫の君と今上帝天皇と明石中宮の皇子・匂宮、そして大君(おおいきみ)に似た美しさを持つ浮舟とのきらびやかな恋物語が描かれている
自筆「源氏物語」の筆者である「大炊御門宗氏(おおいのみかどむねうじ)」は、室町時代の第103代天皇である後土御門天皇(ごつちみかどてんのう)の曽祖父です。絵にしたる歴史の裏 田村孝之介 検索用「裸女習作・蔬果静物 ・ 裸婦 ・岩陰・仁科展・洋画家」 昭和5年 ②A。
したがって、出品した自筆「源氏物語」は、天皇の曽祖父の貴重な自筆です。筆法初傳。大炊御門宗氏の長男・信宗の娘が大炊御門信子(のぶこ)であり、信子は後花園天皇の寵愛を受け准后として御所に居住し、皇子を生み後に第103代後土御門天皇として即位し、信子は生母・皇太后となる。明治22年発行 「床飾菖蒲刀」 臥龍散人述。現在の今上天皇と系譜がつながっている。☆E0236和本江戸文政4年(1821)政治論写本「政語」全1冊/莅戸太華/米沢藩/上杉鷹山/古書古文書/手書き。
関白・近衛基熙(このえ もとひろ)は、後水尾院(第108代後水尾天皇)の皇女・常子内親王と結婚。物集高見著 伊藤博文序『日本文明史略』(全5冊揃)明治19-20年 文部省編輯局編 明治時代和本 大分県出身の国学者の日本史書/日本文化論。二人の皇女・熙子(ひろこ)は、甲府藩主・徳川綱豊と結婚。朱熹撰 不二良洞点『孟子』(全7巻/元合本1冊)明治12年 田中治兵衛刊 明治時代和本 四書集註 中国古典 中国思想。綱豊は、のち第六代将軍・徳川家宣となり、熙子(ひろこ)は将軍家宣の正室となった。堀江復訳『新約聖史略』(全2冊揃)明治9年序 正教会刊 明治時代和本 明治初期のキリスト教書 新約聖書 キリスト教神学資料。近衛基熙は、千利休の孫・千宗旦との茶会の交流(下記に掲示)で知られると同時に、第111代・後西院天皇や後水尾天皇を主賓に迎え茶会を開催。古文書 天明9年 仏教 江戸時代 つれづれぐさ 検)仏陀浄土真宗浄土宗真言宗空海親鸞法然密教 古書和書古本 NR。茶会の際、基熙が所蔵する藤原定家・自筆の「定家色紙」を持参した記録がある。写本 児嶋玉鳳原図『唐子絵』昭和12年 宮崎白雲堂/加藤英児/岡田稔写 彩色木版画譜の精写図譜(肉筆画帖) 中国人物図。基熙は、他にも朝廷・幕府の間で茶会を何度も開催した記録が残っている。小山健三『化学分析法』(全3冊揃)明治12年 群馬県医学校(前橋)桐生織物・後藤定吉旧蔵書 明治時代和本 化学書 群馬県郷土史料 桐生市。(資料の記録は下記に掲示)
出品した「源氏物語」は、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)」の自筆です。重文 四天王寺蔵 細字法華経 出口常順監修 昭和54年日本仏教研究所刊 仏教美術 古写経 聖徳太子 大阪市天王寺区 和本 古文書。
自筆「源氏物語」の書の特徴から高松宮系統と称されるものです。写本 大久保忠休編『武野八景』明治時代写 武蔵野地誌 絵入。「源氏物語」には、応永五年(1398)~応永十三年(1406)までの複数の年号の記載があることから、少なくとも応永五年から8年間にわたり書かれていることがわかる。貫名菘翁印譜集 小林発編『菘翁遺印』限定100部 明治5年刊 明治時代和本 貫名海屋 原鈐印譜集 落款 篆刻。このため後醍醐天皇の宸翰(しんかん・天皇自筆)にかなり近い年代に書かれていることがわかる。◆古文書 進物目録 進上 御太刀一腰・御馬1匹 西村 江戸時代 ab。また、各巻ごとの書かれた年については不明。行幸記念誌/桐生高等工業学校/昭和10年/非売品/今上天皇陛下畏くも聖駕を我校に枉げ させ給ひ長時に亙つて親しく校内を天覽あらせらる。従って、応永五年とは、書き始めの年である。「西洋旅案内」/上下/福沢諭吉著/慶應義塾蔵版/慶応3年/尚古堂発売/2冊。また、落款から、後年、近衛基熙(1648~1722)の所蔵となり、時代が下って、松平不昧公の手にわたり、正室・方子の所蔵となったものである。耶蘇の九福 本間清 大正11 戦前朝鮮半島 キリスト教 基督教 新約聖書 検)朝鮮併合時代神学宗教学カトリック教会 プロテスタント教会 NV。近衛家で永く保存されておりましたので、保存状態は極めて良好です。宮武外骨 此中にあり 雑誌集成 第2期 第5回配本 22巻 文明雑誌/頓智と滑稽 他 :23巻 幸徳一派大逆事件顛末他 ゆまに書房。
大炊御門家は、平安時代末期摂政関白藤原師実の子経実・治暦4年(1068)~天承元年(1131)を祖として創立された。◆古文書 進物目録 進上 御太刀一腰・御馬1匹 松平丹後与守門 江戸時代 ab。大炊御門北に邸宅があったため「大炊御門(おおいみかど)」を称する。♪古書 和本 木版 享保元年 女志○○ 二巻。初代、経実の子経宗は平治の乱で平清盛方の勝利に貢献。高田政度(高田清兵衛)編『蠡海節用集』寛政5年 吉文字屋市兵衛他刊 江戸時代和本 辞書。また、二条天皇の外戚として勢威をふるい、左大臣に昇った。☆E0180和本江戸天保15年(1844)武家故実小笠原流写本「軍用之書」3冊/高野杏順友尚/絵入古書古文書/手書き。出品した「源氏物語」の筆者・大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)は、大炊御門家13代の当主で南北朝時代から室町時代前期の公卿。隆円『近世念仏往生伝』(6冊=第1編全3冊+第2編全3冊)文化3年 神先宗八他刊 江戸時代和本 仏教書 仏書。応永5年(1398年)に従三位となり公卿に列する。写本 発汗有匹 文久3年 江戸時代 漢方学 薬学薬理学 東洋医学 戦前江戸期明治大正古書和書古本 NM。備前権守、参議、権中納言、権大納言などを歴任し、応永27年(1420年)に内大臣に昇任した。雲電吟社同人著 奈倉梧月選(正岡子規弟子)『稲妻 雲電吟社同人句集』昭和10年 雲電倶楽部刊(島根県松江市)出雲俳壇 俳句 俳書。
旧・所蔵者の近衛基煕は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』(いっきしょう)を著(あらわ)しております。完品 関野準一郎『拓摺版 瞽説史記』限定95部 昭和50年 ギャラリー吾八刊。炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに出雲松平家に伝わり、松平治郷の正室・方子が鑑賞していたものです。波部主一編『山陽詳伝』(全2冊揃)明治11年 青木恒三郎(嵩山堂)頼山陽伝記 明治時代和本 漢文集。近衛基熙が所蔵する自筆・「源氏物語」の中で、最も美しく繊細な筆致で記された平安時代の文字に最も近いとされております。真宗安心勤詞小筌 3冊揃 明和6年 勧詞小筌 浄土真宗 検)仏教仏陀浄土宗真言宗天台宗日蓮宗空海親鸞法然密教 古書和書古文書古本 NT。数ある自筆「源氏物語」の中で、第一級品と称される貴重な自筆です。希少! 読本研究 広島文教女子大学 18冊揃い 初輯~第10輯 1987 古書 和本。
出品した「源氏物語」は東屋(あづまや)の内容の要旨
『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。古文書 書簡 酒井三良 鈴木宗味 宛て 封筒付き 福島県 会津地方 三島町 歴史資料 日本美術院 日本画 (レターパックライト発送)。東屋の巻は、源氏の君と女三の御子、薫の君と今上天皇の皇子・匂宮、そして、朱雀院(前朱雀天皇)の弟・八の宮を父とする浮舟の恋物語を描いております。松平定信『閑なるあまり』元治元年 頼氏蔵梓 太田源之助旧蔵書 江戸時代和本。大君と中の君の姉妹は、朱雀院(前朱雀天皇)の弟・八の宮を父とする。真宗意得鈔・因果鈔・信行一念鈔・念仏往生義など 仏教 元禄3年 検)仏陀浄土真宗浄土宗真言宗空海親鸞法然密教 江戸時代 古書和書古本NR。八の宮のなきあと宇治にこもる大君と中の君の姉妹のうち、大君との結婚を望む薫の君(母は、前朱雀天皇の皇女・女三の宮)は老女房の弁たちの手引きで大君の寝所に入るが大君は気配に気づき隠れてしまう。景年墨華 大正八年 今井八方堂 今井貞次郎 発行 古書 古文書 和書 古本 骨董 古美術。大君と結ばれぬまま終わった薫の君は深い悲嘆に沈む。4 古文書 模写 写し 写本 千葉県令 申上書 市町村 沿革 明治維新 肉筆 大隈重信。ある日、浮舟の母・中将の君はつてを頼って中の君の住む二条院に身を寄せる。倉田萩三郎(倉田萩郎)編『俳諧霧の草鞋』大正14年刊(前橋市/非売品)正岡子規に師事した俳人 俳句 俳諧 俳書。大君と中の君の姉妹は、朱雀院(前朱雀天皇)の弟・八の宮を父とし正室の間に生まれた姉妹であるが、浮舟は正室とは違う異母・母の中将の君の元に生まれたため、父は認知をしなかった。(中国清代)余照 東條耕(東条琴台)校訂『詩韻珠キ』(全5巻揃)天保2年 河内屋茂兵衛他刊 江戸時代和本 唐本漢籍和刻本 中国語音韻書。浮舟が中の君の異母妹であったこと知る美しい女性であった。【印刷工芸】「御物金深万葉帖」 発行者 佐々木信綱 尚古會 清水印刷所 萬葉 昭和七年発行 y92270434。中の君を妻とする匂宮(今上天皇と明石皇后の皇子)は、偶然邸内で浮舟を見つけた匂宮は浮舟に恋をつのらせる。富田永世輯録『上野名跡誌』限定200部 明治18年序(非売私家版)明治時代和本 和装活字本「活版上野名跡誌限二百部」上野國史料 上野国。薫の君は、大君とうりふたつの美しい浮舟が二条院にいることを知り、弁の尼の協力を得て宇治の山荘にかくまう。日本工藝史概説 奥田誠一 昭和6年 1103V5G。薫の君はかなわなかった大君を重ねて恋の思いをつのらせていく。啓蒙手習の文 上・下巻 福沢諭吉編 古文書。
原本自筆上部に「背燈隔帳不得語」(燈に背き帳【とばり】を隔てて語ることを得ず)という漢詩文の落款が押捺されている。写本 平井権八郎黒鍬形 平井権八郎由緒并目黒比翼塚之仕第 江戸時代 白井権八 因幡国鳥取藩 鳥取県鳥取市 歌舞伎浄瑠璃 古書古文書 NS。この漢詩は「白楽天」中の有名な一節である。『台湾戸口制度要論』大正14年 台湾総督府警察官及司獄官練習所編刊(台北市)大正時代の台湾統治資料。「背燈は、灯を壁に向けて暗くする」で、「灯燭を後ろに向けて暗く、帳(とばり)を隔てて 言葉を交わすことはできません。名取草雙蝶々 上★嘉永4年1851年★松林堂梓(520)。」という意味。チャールズ・キングズリー著 皆川正禧訳『希臘勇士譚 英和対訳 巻一』明治37年 内外出版協会刊 小泉八雲・夏目漱石に学んだ英文学者。唐の玄宗皇帝が絶世の美女・楊貴妃の霊魂のために帳(とばり)をもうけ、皇帝自身は別のとばりの中で楊貴妃のよみがえりを待ち続けたことを白楽天が漢詩にしたものです。美品『重要文化財 日月山水図屏風』 大阪 金剛寺蔵 函 解説 便利堂 縮小屏風。篆書印は、薫の君が大君(おおいきみ)をしのびつつ、浮舟の中に大君の再来を望む生命の移行をこめたものとされている。泉漾太郞『民謡集 河鹿の歌』昭和4年 大地舎版(初版本)竹久夢二との交友で知られる詩人 野口雨情弟子。紫式部が「東屋」を書くに際し、「白楽天」の漢詩を読み理解し共鳴していることがよくわかる。勝間慧明編輯『幾何画法 全 堺縣上等小學課用』明治12年 東北舎/高橋平三刊(堺県)奈良県郷土史料 明治時代和本 図法幾何学書 製図法。詳細な理由は下記説明欄に記載
(自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。(中国・明)羅本撰 本城維芳訳『通俗平妖伝』(全10巻8冊揃)享和2年 田中庄兵衛刊 江戸時代和本 滝沢馬琴愛読の中国白話小説 中国文学。)
大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧蔵の来歴については下記「説明欄」に記載
《「源氏物語」東屋(あづまや)の巻》
「東屋」の巻は英文で「The Eastern Cottage」と表記されます。古書 古文書 まとめて 100点以上 大量出品 和本 資料 古い教科書 仏教 当時物。
《自筆上部の「背燈隔帳不得語」(燈に背き帳【とばり】を隔てて語ることを得ず)という漢詩文の落款が押捺されている。村上政太郎『三重県史談 全』明治26年 豊住謹次郎(三重県津市)刊 明治時代和本。この漢詩は「白楽天」中の有名な一節である。h◇ 古文書 四武衝陣四頭八尾陣図 光明院増譽 軍書 時代不明 /n01-4。「背燈は、灯を壁に向けて暗くする」で、「灯燭を後ろに向けて暗く、帳(とばり)を隔てて 言葉を交わすことはできません。河上徹太郎『ドン・ジョヴァンニ』限定275部(特別限定版)昭和50年 槐書房 越前手漉和紙本(岩野平三郎特漉局紙本)モーツァルトオペラ論。」という「白氏文集」の中の有名一節です。野田理一『日野椀の転生』限定120部 昭和47年湯川書房刊 総手漉和紙本 奥州の漆工芸・日野椀と秀衡椀の関係を解き明かした漆芸論。》
(自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。速水春暁斎『絵本堪忍記』(全3巻揃/合本1冊)文政10年 河内屋茂兵衛他 江戸時代和本 京都の浮世絵師の絵入本 中国古典「二十四孝」翻案本。)
「自筆原本」
自筆右下の印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子と娘・幾千姫(玉映)の落款。横河秋濤著 長谷川貞信画『開化の入口』(3冊)明治7年 松邑九兵衛版 明治時代和本 明治維新 文明開化 廃仏毀釈 彩色木版画 浮世絵 絵入本。
自筆上部の「背燈隔帳不得語」(燈に背き帳【とばり】を隔てて語ることを得ず)
という漢詩文の落款が押捺されている。写本 加州仇討 全 弘和4年 江戸時代 加賀国 石川県石川市 武術活劇 武道 武士 近代女武勇集 検) 江戸期古書和書古本古文書 NS。この漢詩は「白楽天」中の有名な一節です。微行者イエス 赤岩栄 昭12 日本基督教団 日本共産党 椎名麟三 キリスト教 新約聖書 神学宗教学カトリック プロテスタント 戦前明治大正NV。
《原本中の凹凸はストロボの影響によるものです。仲田顕忠輯『類題武蔵野集 二編』(全2冊揃)安政4年 山城屋佐兵衛他刊 江戸時代和本 江戸の歌人の短歌を集めた類題歌集 和歌書 和歌。》
自筆下部の印は出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)の落款(印譜)
自筆が「古切」とされたのは江戸時代。往生論註講判 上中下三冊揃 香龍院渡邊法瑞 雲樹院南條神輿講述 明治41年 仏教 検)仏陀浄土真宗浄土宗真言宗空海親鸞法然密教 古文書 NR。古切に至る詳細な経緯は下記「希少価値欄」に記載
(1)・自筆の「原文の読み下し文」は次の通りです。n■ 韻鏡十二反切例口訣 2冊 古書 和書 年代不明 /C09。
《「源氏物語」東屋(あづまや)の巻》
《「背燈隔帳不得語」(燈に背き帳【とばり】を隔てて語ることを得ず)
という漢詩文の落款が押捺されている。註解名蹟碑帖大成 上巻。この漢詩は「白楽天」中の有名な一節です。永島春暁『教育日本歴史名馬鑑』彩色木版画譜 明治時代和本 源義家・真田幸村・加藤清正・上杉謙信ら戦国武将たちの名馬を描く。》
《浮舟の母、娘の良縁を願う》
《中の君、薫の君に浮舟を薦める》
《山みち(道)》・・・・に、たはやすくもえ思ひ立たてなむ、
とはへりし」と聞こゆ。貞極・仏定『正続蓮門住持訓』文政7年序刊 江戸時代和本 浄土宗 仏教書 仏書 正続蓮門住持訓/上宮太子釈氏憲法 聖徳太子資料。「人ひとのかくおそろしくすめる道に、
まろこそ古りかたく分け来れ。1884年 駒池義戀柵 朝日影芦邉眞鶴 玉置清七 歌舞伎 古書 和本 明治17年 アンティーク。何はかりの契りにかと思ふは、
あはれになむ」とて、例の、涙くみたまへり。【送料無料】折田年秀日記 第一&第二(平成9年 湊川神社 謹呈本 宮司 社務 楠木正成 幕末維新 薩摩藩士 薩英戦争 砲術 古文書 神道)。
「さらは、その心やすからむ所に、消息したまへ。由美乃道/北村命正/大正15年/内閣総理大臣・若槻礼次郎題字/弓矢の起源・古代弓矢・外国弓矢・矢の種類・弓矢の名所・同射方心得・羽の名所。
みつからやは、かしこに出てたまはぬ」とのたまへは、
「仰せ言を伝へはへらむことはやすし。紅染山鹿庵『古今茶道全書 信』元禄7年 吉田伊兵衛他板行 江戸時代和本 茶の湯 茶道書。今さらに京を
見はへらむことはもの憂くて、宮にたにえ参らぬを」と聞こゆ。南郊校訂 松川半山画『仮名数引改正増補 歌曲時習考 全』嘉永元年 積典堂蔵版 江戸時代和本 地歌歌本 彩色木版画多数入 枕本。
《第二段 薫、弁の尼に依頼して出る》
「なとてか。『袖珍百人一首 全』天保15年 柏原屋義兵衛刊 江戸時代和本 小倉百人一首。ともかくも、人の聞き伝へはこそあらめ、
愛宕の聖たに、時に従ひては出てすやはありける。HH-6711■送料込■ 風俗画報 日清戦争図絵全10編 台湾征討図絵全5編 台湾土匪掃攘図絵全2編 台湾蕃俗図会全2編 石版画 本 古書 /くJYら。
ふか(深)きちかひ・・・・《をやふ(破)り》
(文責・出品者)
「原文の読み下し文」は、読みやすいように「通行訳」としております。紀元二千六百年記念 現代日本畫展覽會畫集 昭和十五年 合同新聞社発行 古書 古文書 和書 古本 骨董 古美術。
《「源氏物語」東屋(あづまや)の巻》
《桐壺天皇の皇子・八の宮と中将の君との御子・浮舟と薫の君、匂宮の恋物語・自筆「源氏物語」東屋》
《桐壺天皇の皇子・八の宮と中将の君の子・浮舟(大君と中の君とは異母姉妹)の良縁を期待する母君》
《浮舟の母君(中将の君)、中の君に浮舟の庇護を依頼する》
《浮舟と薫の物語 薫、浮舟を伴って宇治へ行く》
《薫の君、宇治を訪ね新造の御堂を見る》
《薫の君、浮舟への仲介を尼君(弁の尼君)に依頼し京に戻る》
《(尼君)「先日、その母君(浮舟の母)から手紙がございました。中村護編緝 関新吾校訂『小学口授経済談』明治12年 柳原喜兵衛他刊 明治時代初期の経済学書 活字本(柳原活版所印刷)。
それによりますと、姫君(浮舟・大君と中の君とは異母姉妹)はものいみの
方違(かたたが)えをするといって、あちこち転々としておいでのようです。國民生活と宗教 明治発行。
このごろも、粗末な小家に隠れてお暮しなのもお気のどくですから、
宇治の地がもう少し近い所でしたら、そちらへおあずけすれば安心なのでしょうが。図説教授 家相大全 上中下。
途中が険しい山道なので容易には決心もつきませんで、とございました」
と姫君(浮舟)の近況を記た母君(浮舟の母)からの
お手紙の内容を申しあげる。書簡 古文書 飛田周山 いはらき新聞社宛て 封筒付き 茨城大学 企画展 パンフレット付き 歴史資料 (レターパックライト発送)。大将(薫の君)は、
(薫の君)「誰もがそんなにおそろしがっているような山道》・・・・・・を、このわたしは
よくぞ相も変らず分け入ってきたのですね。色葉字類抄 古典保存会 1926 複製。
どれほど深い前世の因縁によるのかと思うと、感慨も無量です」
とおっしゃって、いつもの癖で涙ぐんでいらっしゃる。横山正旧蔵書 津坂孝綽(津阪東陽)『絶句類選』(全21巻2冊揃)文政11年序 稽古精舎版 江戸時代和本 七言絶句名詩集 漢詩集 津阪東陽。
(薫の君)「では、その気の置けない姫君(浮舟)の隠れ家へお便りしてくだされ。皇朝言行録(天・地・人・附」4冊和綴じ本。
あなたご自身そこまで出向いてくださるわけにはまいらぬか」
とおっしゃると、尼君(弁の尼君)は、
(尼君)「仰せ言をお伝えいたしますのはたやすいことでございます。創の絵羽 戦前明治大正 染織 染物 振袖着物 唐物掛軸仏画古写経中国朝鮮青銅器光悦乾山志野高麗茶碗古筆手鑑古染付煎茶道具 NM。
ただ、いまさら京の土を踏むとなりますのもおっくうで。西條八十作詞 成田為三作曲『仲よし小よし』大正10年 アルス刊 カバー付初版本。
宮(匂宮・今上天皇の皇子)のお邸(やしき)にさえ伺えずにおりますものを」
と申しあげる。守本恵観『おしへ乃つえ』大正10年序 信行社刊(京都)明治時代和本(大正刷)心学書 道話 教訓書 おしへのつえ おしえのつえ。
(薫の君)「どうしてそんな気がねがいりましょう。藤原定家『未来記雨中吟』寛永15年 風月宗智刊行 竹中重門家旧蔵書(印記「竹裏館文庫」)江戸時代和本 歌学書。
人があれこれ取り沙汰するというのでしたらともかく、愛宕(あたご)の聖(ひじり)でさえ、
時によっては京に出ていったではありませんか。f23121633〇明治布告布達 学制 日本最初の近代的学校制度を定めた教育法令 109章 明治5年 布告全書〇和本古書古文書。固い誓願を・・・・《破ってでも
人の願いをお聞き届けになるからこそありがたいのでしょう」
とおっしゃる》
備考・大将殿は権大納言兼右大将で今上天皇と麗景殿女御の皇女・女二の宮を正室に迎えている薫の君。井垣北城『北城句集』限定300部 昭和53年 私家版 柳田泰雲・斎藤茂吉に師事した書家・俳人。浮舟は桐壺天皇の皇子・八の宮と中将の君の御子。宮城清行集成 佐野利有他校『和漢算法大成』(全9巻7冊揃)明和元年 河内屋茂八蔵版 江戸時代和本 数学書 算数書 和算書。八の宮の兄は源氏の君と朱雀天皇。希少 定本 尾張名所図会 海東郡 海西郡 東海地方史学協会 限定70部の内44番 昭和62年 古書 古文書 和本 名所 絵本 資料 TZ-487G。浮舟は八の宮の娘であるが父の認知を受けなかったため常陸介の後妻となった中将の君の連れ子として常陸介の家で成長した。大坂城誌 日本城郭誌 全4冊 小野清 明治32年 古書。桐壺天皇の皇子・八の宮の姫君・大君、中の君姉妹と浮舟は異母姉妹である。永正主照黙『真宗宝璽伝』承応3年後跋 光徳坊日新舎所蔵 江戸時代和本 木活字本 浄土真宗 仏教書 仏書。このため大君と似た浮舟に薫の君が惹かれている。亀田鵬斎『候鯖一臠』(全5冊揃)天保13年 善身堂蔵版 江戸時代和本。
現代語訳の出典・「源氏物語」小学館刊・阿部秋生・東大名誉教授(1999年没)
備考・出品した自筆は、大炊御門宗氏・自筆で近衛基熙の旧・所蔵になるものです。端午玩具集 昭和51年。
《The Eastern Cottage(東屋)》
"And here I am.
All these years I have been coming over
the roads that frighten them so.
Why should it be?
What have we inherited from other lives to account for it?"
As was so often the case, there were tears in his voice.
"Send off a message, if you will,
to wherever it is that she seems to think so safe.
Or might I ask you to go yourself?"
"It would be very easy to pass on a message,
but I am afraid I am no longer up to going into the city.
I do not even think of visiting my lady."
"You must be bolder. If we see that no one knows, then no one will talk.
After all, even the hermits on Atago went to the city occasionally.
And you know it is a good thing to break the most solemn
vow if it means making someone else happy."
英語訳文(英文)の出典:『The Tale of Genji』
Edward George Seidensticker(エドワード・ジョージ・サイデンステッカー)コロンビア大学教授(2007年没)
《東屋》
信中道:‘目前避在一陋之小屋中,甚是可怜。楳本古鉄編『清朝書画人名一覧』明治12年 馬場巳之助刊 元袋付/畳物一舗 明治時代和本 中国清代の画家・書家・文人一覧 銅版刷。
如果宇治京稍近,思托庇,以求安心。内藤広前旧蔵書 写本 新井白石「画工便覧」(全6巻揃/合1冊)江戸後期写 江戸時代和本(写本)大和絵師や狩野派など画家系譜書 日本美術史。
然而山路崎,往来非易事。写本『大日本分銀者位附』文政7年 佐藤本蔵道信写 大坂鴻池善右衛門(鴻池家)を筆頭に長者/資産を一覧 江戸時代和本(写本)。’”薰大将:
“大家都怕走山路,只有我一向不,
常常跋而来。写本 試験方 上巻? 福井丹波守 江戸時代 漢方学 薬学薬理学 東洋医学 戦前江戸期明治大正古書和書古本 NM。是何等深厚的宿,
想起了感慨无量!”到里,照例流下泪来。村山芝塢・北条氷斎『大清三朝事略』(全2巻1冊)寛政11年 須原屋茂兵衛刊 江戸時代和本 中国史 清朝史 井上四明 昌平坂学問所。
又:“那,就写一封信,
送到无人注目的小屋中去。順水庵天由編 惺庵西馬(志倉西馬)訂 守轍白炎校『花鳥暦 全』安政5年序刊 江戸時代和本 俳諧書 俳書 俳句。
且慢,是自去走一遭。Y066 時雨供養集 古池教会 明治43年 古書 レトロ コレクション。”
弁君答道:“要尊意,事甚容易。中内樸堂(中内惇)『樸堂詩鈔』(全6巻3冊揃)明治5年 若林友七他刊 明治時代和本 漢詩集 斎藤拙堂門下の伊勢津藩士 三重県津市郷土史料。
中国訳文の出典:『源氏物語(Yunsh wy)』
豊子愷(ほうしがい)中国最初の「源氏物語」翻訳者(文化大革命で没)
注記・中国語の文字の一部がシステムの関係で反映されない場合があります。古文書 三部五部 灌頂印言 文化2年 大阿闍梨耶律厳 江戸時代 仏教 密教 真言宗 空海 天台宗仏陀浄土真宗浄土宗親鸞写本西院流印信案密印NP。この場合、落札後に正確な中国語の文字を記載した中国語訳文を交付いたします。大塚祐英編『東京各社 討論筆記 第5号』明治15年 秩山堂刊 明治時代政治史料。
左の写真が「源氏物語」東屋の巻の末尾(原本番号66-B)の押印。陸奥会津藩領田川村古文書●天和3年(1683) 越後国魚沼郡田川村御検地水帳 80丁 魚沼郡田川村 現在の新潟県魚沼市 231118。
写真一番左下の角印が仙台藩の家紋印(竹に雀)
家紋印の上の2つの印は仙台藩第五代藩主・伊達吉村の正室(冬姫)。明治五年・明治三十五年・明治天皇肥後行幸誌/昭和7年/非売品/明治五年の御巡幸と明治三十五年特別大演習行幸との事蹟を纏めんとす。冬姫は内大臣・通誠の養女。No.672 昭和11年 1936年 新選 国漢参考図録 帝国書院。
冬姫は通称。副島仲謙 堀内利国 明石退蔵『陸軍病院扶卒須知』明治8年陸軍文庫 明治時代和本 軍医学書 看護学書 西洋医学書 医書 陸軍病院 日本陸軍資料。正式な名は伊達貞子。岩雲花香著 市岡和雄跋『花鏡歌集』嘉永4年序 慶雲堂刊(尾張)江戸時代和本 阿波国生の国学者の歌集 徳島県郷土史料。左端の写真は「東屋の巻」末尾の拡大写真。谷森善臣『嵯峨野之露』明治35年 青山堂書房刊 南北朝時代天皇論 伴信友門下の国学者の日本史書 明治時代和本(和装活字本)嵯峨野の露。
左上の篆書体は、「背燈隔帳不得語」(燈に背き帳【とばり】を隔てて語ることを得ず)の押印。丹青一班 全5巻 古書。
篆書体の下の二つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)と娘・玉映の落款
写真右上の2つの印は仙台藩医・木村寿禎の落款
右端の写真上は仙台藩主(伊達家)正室一覧表の表紙。浅井了意『新語園』(全10巻10冊揃)天和2年 小佐治忠治他刊 江戸時代和本 仮名草子 漢籍等の故事逸話を紹介した教訓書。表紙の下は一覧の拡大写真(仙台市立博物館・刊行)
(奥書は、令和2年11月29日に蔵の中の桐箱から発見されたものです。『風土』(22冊セット)昭和30-32年 郷土史学研究会刊(愛知県瀬戸市)古瀬戸・瀬戸物等の関連資料。)
(出品した自筆の「断層画像写真」(東屋の巻)MRI 50―53B
自筆二つの印のうち下は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)」、上は娘の幾千姫(玉映)の落款
「源氏物語」「東屋の巻」主人公・東屋の資料
下記写真は、国宝「源氏物語絵巻」の中に描かれる中の君と浮舟。2 古文書 模写 写し 写本 千葉県令 申上書 市町村 沿革 明治維新 肉筆 大久保利通。
「源氏物語絵巻 」東屋一(国宝)髪を梳かせている中の君(左下)と、
女房に詞書を読んでもらいながら絵物語に見入る浮舟(中央上)
「近衛基熙の肖像」「後西院天皇主賓の茶会の記録」
1番上の写真は、第103代後土御門天皇と曽祖父・大炊御門宗氏の系図(公家事典303頁)
2番目の写真は「額縁裏面」に表記されるラベル。古文書 半井寿庵 村井甫庵宛て 請取書 雪村 朱文公 寛文2年 歴史資料 珍品(レターパックライト発送)。2番目の写真は近衛基熙の肖像(陽明文庫・所蔵)
3番目の写真は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の天皇家・近衛家略系図
4番目の写真は、天皇家・近衛家略系図の出典(淡交テキスト「茶会記」に親しむ・7)平成29年7月淡交社・刊行
源氏物語「東屋」原本に記されております。日本染織商工史 泉俊秀 昭和4年発行 1103V4G。紫式部が「東屋」を書くに際し、「白氏文集」の漢詩を熟読したうえで「源氏物語」の「東屋の巻」を書いていることがわかります。『京みやげ京名所あんない』江戸中期頃の京都名所案内 江戸時代和本。この原詩の言葉の引用は、「東屋の巻」に用いられていることで広く知られている。マクレイン原著 和泉弥六訳『基督教の学術的研究』明治27年 基督教書類会社刊 明治時代のキリスト教神学書。紫式部がこの原詩に親しんでいたと推定されている。Y004 古書 遅月庵文集 6冊セット レトロ コレクション。
「香煙引到楚香処」(香煙引き到る、楚香の処)の漢詩文の落款が押捺されている。絵本新柳樽 二編、三編、四編★慶賀作★嘉永二巳酉(496)。この漢詩は「白氏文集」に由来するものです。旗本領川島村(土睦村)古文書●明治34年 總根麿雑記 27丁 菱田文庫 千葉県長柄郡土睦村 現在の睦沢町 231021。
つまり、原文の内容に関する漢詩の落款を押捺しているのは、茶会における床の間の「掛け軸」(かけじく)を拝見(はいけん)の際に、茶会を主催する亭主が、客に「最高のごちそう」を振る舞うために披露したものです。八島五岳『百家琦行伝』(全5冊揃)弘化3年 銭屋惣四郎他刊 江戸時代和本 絵入本 変人奇人伝 三井親和、森島中良ら。茶会の際に落款に記された由来を知った客が広くそのことを社会に広めたために結果的に、多くの茶会に開催される「最高のごちそう」として原文に関係する漢詩の落款を付したものです。写本 参蘇飲 江戸時代 漢方学 薬学薬理学 東洋医学 戦前江戸期明治大正古書和書古本 NM。「落款」の漢詩の由来を待合において説明する際に、長い時間を要し、茶会における貴重な時間であったと推定されております。The Navy・海軍/明治四十五年-大正元年/練習艦隊帰航記念号・海軍記念日記念号・御大喪号含む12冊・第七巻・合本/中村静嘉編集監督。
出品している書の「断層(MRI)写真」の原板は、レントゲン写真と同じ新聞の半分ほどの大きさのフィルムです。3 古文書 模写 写し 写本 千葉県令 申上書 市町村 沿革 明治維新 肉筆 眞舟村の沿革史。肉眼では見ることのできない和紙の繊維の一本一本のミクロの世界を見ることができます。信濃国水門郡水沢村検地帳 2冊 YH230。日本国内では医療用以外には見ることのできない書の「断層(MRI)写真」です。兵法・兵法六韜 北村佳逸 立命館出版部 昭和10年 司馬 老子 孔子 武韜 龍韜 古書 アンティーク。
古切の書は、一旦表装を剥離し分析と鑑定検査のために「断層(MRI)写真撮影」をしております。クウプリン著 小松原雋訳『柘榴石の腕環』昭和2年 聚英閣刊 アレクサンドル・クプリーン チェーホフ ロシア文学訳書。撮影後、展示のために再表装をしております。ギルス・モラ+クロード・ノリ写真集 Gilles Mora・Claude Nori『L'ete Dernier』1983年パリ刊 フランス現代写真。掛軸や屏風にすることが可能なように、「Removable Paste(再剥離用糊)」を使用しているため、自筆の書に影響をあたえずに、容易に「剥離」することができるような特殊な表装となっております。古文書 片野長次兵衛 「徒く者山(筑波山)恋明書並びに名所」 貞享4年刊 筑波 木版 和本 茨城 コレクション(レターパックライト発送)。
国内における鑑定人は、自筆の筆者を識別するために、個々の文字ごとに字画線の交叉する位置や角度や位置など、組み合わせられた字画線間に見られる関係性によって、個人癖の特徴を見出して識別する方法、また個々の文字における、画線の長辺、湾曲度、直線性や断続の状態、点画の形態などに見られる筆跡の特徴によって識別する方法、そして、書の勢い、速さ、力加減、滑らかさ、などの筆勢によって識別する方法が一般的な手法です。条野採菊著 歌川芳虎画『豊臣昇雲録』(3冊=初~3編)松林堂刊 豊臣秀吉の出世を描いた絵入本 明治時代和本 羽柴雲昇録。
一方、欧米では一般的には、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析をコンピューターの数値によって解析しております。空海『改正秘蔵宝鑰』(全3巻3冊揃)明治時代和本 弘法大師空海 平安時代仏教書 仏書。数値解析は、文字の筆順に従いX、Y座標を読み、そのX、Y座標をコンピューターへ入力後、コンピューターによって多変量解析を行うものです。榊原篁洲『詩法授幼抄』(全3巻3冊揃)延宝7年 文臺屋治郎兵衛他刊 江戸時代和本 漢詩論集 木下順庵に学んだ漢詩人 詩法授幼鈔。解析の基準となるのが「ドーバート基準」で、アメリカでは日本国内の画像データを自動的に収集、自筆の分析に際し、数値データをコンピューターで自動的に解析し「極似」した画像データによって筆者を識別する研究が進んでおります。Y079 日露戦争勝閧集 東京 古池 明治37年古書 レトロ コレクション。
2・大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)の自筆の特定について
自筆の筆者は、書体、書風から京都の公卿によって書かれたものであるはわかっていたが、昭和38年以来、筆者名は特定されていなかった。『囃謡・外囃諷』(全2冊揃)宝暦10/12年 鳥飼市兵衛他刊 江戸時代和本 能楽 謡本 お能。その後、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析と並行し、奥書の「宗」の字の下の文字が判読できずにいた。荻田筱夫『世界乃富 一名産物往来』宝文堂刊 明治時代和本 長谷川貞信彩色木版画「神港の交市盛大にて各国舩泊の図」入 神戸港。それが、技術の進歩により「宗」の下の文字が「氏」と判読された結果、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)」であることが判明した。教育史教科書 中島牟次郎 明治三十六年 古書 アンティーク。
「源氏物語」には、応永五年(1398)~応永十三年(1406)までの複数の年号の記載があることから、大炊御門宗氏が23歳から31歳までの間に書かれたものと推定されている。書願伺届書式彙纂 戸田十畝 福井淳 明治21年 増補再版。宗氏は、正二位・内大臣まで昇進したのち、応永28年(1421)47歳で没している。岡田正訳『地球儀使用詳解 全』明治9年 岡田正蔵版 明治時代和本 彩色木版画「地球儀之図」「地球全図」「地平線之図」入。
3・自筆「源氏物語」の旧・所蔵者の特定の経緯について
近衛基熙の旧・所蔵の特定は、「花押」の写真照合技術によるものです。高村蕩一郎編『松竹梅三人娘』明治17年 金幸堂他刊 明治時代和本(和装活字本)彩色木版画装 絵入本 読物 戯作。アメリカのコンピューターを用い、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析を、花押の照合に応用し、指紋の照合方法と同じ手法により99.9パーセントの確率で特定に至ったものです。古文書 檄文 自訴状 「従□藩浪諸藩エノ檄文其自訴状モ又用之云」 ペリー来航 浦賀 斬奸城 江戸 水戸 幕末 文久 (レターパックライト発送)。
4・近衛基熙(このえもとひろ)について
近衛基熙は、慶安元年(1648年)3月6日、近衛尚嗣(関白・左大臣)の長男として誕生。讃井逸三/川村秀二訳『密都爾氏地理書直訳 第三篇』明治5年村上勘兵衛 明治時代和本 アメリカ地理学者Samuel Augustus Mitchell元著。母は後水尾天皇皇女女二宮。太陽略暦、略本暦まとめて 明治9.10.13.15.16.17.19。実母は近衛家女房(瑤林院)。神栄講報恩勤行式 大正7年 経本 御経 仏教 検)仏陀浄土真宗浄土宗真言宗空海親鸞法然密教 戦前明治大正古書和書古文書古本 NS。幼名は多治丸。写本 伊藤東涯『盍簪録』(2巻=巻1、巻2 合本1冊)江戸時代和本(写本)。父、尚嗣が早世し、尚嗣と正室女二宮の間には男子がなかったため、後水尾上皇の命により、近衛家の外にあった基熙が迎えられて上皇の保護下で育てられた。頓陳漢斑馬述 香夢亭主人編 尾形月耕画『月雪花恋路の踏分』(全3冊揃)明治16-17年 春陽堂/和田篤太郎 明治時代和本(和装活字本)。承応3年(1654年)12月に元服して正五位下に叙せられ、左近衛権少将となる。Mary A.Swift『理學初歩 First lessons on natural philosophy』慶應3年(1867年)YEDO刊 江戸時代和本 江戸幕府「開成所」活版本 活字本。以後、摂関家の当主として累進し、翌年明暦元年(1655年)従三位に上り公卿に列せられる。盤上軒主人『外邦太平記』(全5巻5冊揃)安政元年序刊 江戸時代和本 彩色木版画入 中国史軍記物語。明暦2年(1656年)に権中納言、万治元年(1658年)に権大納言となり、寛文4年(1664年)11月23日には後水尾上皇の皇女常子内親王を正室に賜った。自我謁 仏教 江戸明治期 検)日蓮宗 仏陀浄土真宗浄土宗真言宗天台宗空海親鸞法然密教 古書和書古文書古本 NS。寛文5年(1665年)6月、18歳で内大臣に任じられ、寛文11年(1671年)には右大臣、さらに延宝5年(1677年)に左大臣へ進み、長い時を経て元禄3年(1690年)1月に関白に昇進した。★希少【★戦前 歴史資料★支那事変戦局及び内外情勢経過一覧 】昭和13年 戦局 /国際情勢 /国内一般重要問題 他 /★当時物 /A59-475。近衛基熙は、寛文5年(1665年)から晩年まで『基熈公記』で知られる日記を書いている
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不昧公 公卿 肉筆 保障 保証 真筆 真筆 親筆 古筆 本物保証 本物保障 室町 掛軸 掛け軸 自筆 天皇 茶道具 宗鑑 良寛 伝来 歌仙 極め 極札 極め札 鑑定